こんなところにもイギリス英語とアメリカ英語の違いが!
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こんにちは。
暑い日が続きますね! ほんとに、天に向かって「もう涼しくなっていいよ? 夏の暑さは、連日の滝のような汗で十分に味わったよ?」と言いたい、阿津坂です。
さてこの前、Laurie講師がKevin講師にある表現をアメリカでは使うのかどうか聞いていたので、「こんなところにもイギリス英語とアメリカ英語の違いがあるんだ!」って驚いたのと、ニュアンスが違って伝わるじゃないか! と思ったことがあったので、皆さんにもお伝えしたいと思います。
それは「scold(叱る)」という言葉。
Laurie講師:Kevin、scoldって使ったことある? 受講生は「叱る」って表現で何かとscoldを使うけど、僕は今まで1回も使われてるの聞いたことないんだよね。
Kevin講師:そうかな。いや、使うよ。scold……。うん、使う。じゃぁイギリスでは何て言うの?
Laurie講師:イギリスでは、普通は「tell off」を使うね。
Kevin講師:tell offはアメリカでも使うけど、それだとかなり大声で怒鳴り立てる意味になるなぁ。だったらscoldの方を使うかも。
私:じゃぁ、tell offじゃなくて、scoldに近い他の表現って何かある?
Kevin講師:yell atかなぁ。
Laurie講師&私:え、そのほうが怒鳴られてるっぽいんだけど!
scold、tell off、yell at、この3つの表現がアメリカとイギリスでこんなに違うって驚き!
ちなみに、Collins Cobuild Learner's Dictionaryでは、こう書かれていました。
scold: speak angrily to them because they have done something wrong(人に怒って話す、なぜならその人が何か悪いことをしたから)
tell off: speak angrily or seriously to them because they have done something wrong(人に怒って、もしくは真剣に話す、なぜならその人が何か悪いことをしたから)
yell atは載っていなかったのですが、atが「~に(向かって)」を指すと思うので、yellの意味では
yell: shout loudly, usually because you are excited, angry or in pain(大声で叫ぶ、通常はなぜならあなたが興奮しているか、怒っているか、痛みを感じているから)
辞書通りだと、scold = tell off < yell at という感じもしないでもないですが、実際の使い方は違っているのかもしれませんし、言葉の感覚的な受け止め方も人によって多少違うのだと思います。
Kevin講師も、イギリス英語が使われている基本会話クラスのテキストを見て「また今日1つ英語の表現学んだよ!」とか言ったりしてます。
表現1つとっても、「これだけが正解」ではなく、いろいろあるのが言語の面白さですね(^^)/